【WCS2019サンシリーズ構築】タイタニック・テテフライド

はじめに

いわゆるGSルールといえば、2016年のとき「1本で1匹しか出てこない、厳選が超めんどくさいアレを使った大会なんてとても無理」と完全に食わず嫌いをしていたことが気になっていました。

その翌年より競技としてのポケモン対戦を(主に観戦者として)体験してから、またもや回ってきたGSルール。ちょうど少々興味と時間があったので、今回は手を出してみることにしました。

目次

構築の経緯

伝説ポケモンの中でも機会があったら使ってみたいと思っていたカイオーガを軸にして、シンプルに追い風でサポートする形からパーティを構想しました。最初はコジョンド+ルナアーラ、カイオーガ+αという構築にしてみたところ、先発2匹の火力が微妙すぎて押し負けが多発。また、ゼルネドーブルなんかを相手にした択勝負に勝てないことが多くて疲れたので、別の何かを模索することにしました。

息子が作った謎のパーティやいろいろなQRパーティを試して負け続け、レートを1400まで落としたあたりで、「受け思考で後手に回っても永遠に勝てないわこれ。もっとゴリゴリにこっちのやりたい展開を押し付けるパーティであるべし!」という考えに至ります。

そこで、サンシーズンでそれなりに通用しそうな先発コンビ「テテフライド」とカイオーガを組ませて、とにかく「素早さ操作してカイオーガ降臨。ドーン」でゴリ押すことを目指しました。

テテフライドはWCS 2017ルールでも多少使い、わりといい感触を持っていました。当時は後発の2匹がなかなかうまく行かず押し負けることも多かったのですが、後ろにカイオーガがいるならもうアレです、大船に乗ったつもりでゴーです。

テテフライドの特徴

カプ・テテフ+「サイコシード」持ちかるわざフワライドの「テテフライド」は、サンルールで多くの利点があります。

  • レヒレ、ブルルがあまり多くないためサイコフィールド前提の戦術を崩される可能性が低い
  • 軽業サイコシードフワライドを何もさせず落とすのは極めて難しい
  • オーガルンパにイージーウィンできる
  • 「サイコショック」を持ったテテフは利用率の高い伝説2匹、ゼルネアスとカイオーガにわりと相性がいい
  • 積み技にはフワライドの「くろいきり」、ドーブルなどの小技にはカプ・テテフの「ちょうはつ」で、シビアな択勝負をせずに(ある程度)封殺可能

反対に、難点としては以下があります。

  • どちらも一般枠なので、後ろの2枠の予想がついてしまう(別にいい)
  • フワライドをいったん下げると弱くなってしまう(下げなければいい)
  • どちらの技も鋼タイプに通りにくく、そのうえカプ・テテフは鋼技が弱点(マジつらい)

カイオーガと並べるもう1匹の伝説枠には、「トリックルーム」が使えるポケモンを選ぶことにしました。フワライドに2回「おいかぜ」を撃たせることは難しく、おいかぜが切れたあとに切り返せる手段を持ちたいこと、また、中速ポケモンばかりなので、上と下の両方から素早さ操作できたほうが戦術のバリエーションが増えると考えたことが理由です。

サンルール初期にはディアルガが流行っていましたが、今回は日食(黄昏)ネクロズマを加えることにしました。単体性能の高いゼルネアスへの明確な対抗手段を持ちたかったことと、高い耐久を頼りにしての採用です。

残りの2匹には遅めで、なおかつトリックルームがなくても戦えるポケモンとしてガオガエンとモロバレル…と思ったけど炎打点持ちが2匹欲しかったので、ガオガエンとめざ炎モロバレルを採用しました。

メンバー解説

カプ・テテフ

ぽけっとふぁんくしょん!

カプ・テテフ@きあいのタスキ(サイコメイカー・おくびょう)
145( )-94( )-95( )-182(252)-136(4)-161(252)
ムーンフォース/サイコショック/ちょうはつ/まもる

相手のカイオーガが準速か最速かで悩みたくないので最速。こちらのカイオーガにとって重いポケモンを削ったり、面倒な変化技を使ってきそうな相手を挑発したりして場を整えます。やりたいことをゴリ押すための技構成としては、これがベスト。

フワライド

ぽけっとふぁんくしょん!

フワライド@サイコシード(かるわざ・ようき)
225( )-132(252)-64( )-99( )-84(76)-135(180)
アクロバット/おいかぜ/くろいきり/おにび

ゴーストタイプらしい器用さに、ほどほどの火力と耐久を併せ持つポケモン。「おいかぜ」+攻撃技+何か、何かの選択肢が多彩で悩みます。使えそうな技には「はたきおとす」「クリアスモッグ」「こごえるかぜ」「おにび」「みちづれ」「くろいきり」「かなしばり」など。

当初は「みちづれ」を使っていましたが、相手のプレイングに大きく展開を依存する形になるのでやめました。

シードで持ち物を手放してすぐ最大威力を出せる「アクロバット」に、パーティ全体で厳しいカミツルギ、ナットレイ、ソルガレオ、日食ネクロズマなどのパワーを削ぐ「おにび」、ジオコンゼルネをなかったことにする「くろいきり」の構成が、もっとも多くの場面に対応できるかなと結論。

素早さは最速70族抜き、準速80族抜き抜き抜きです。同族や「ようりょくそ」フシギバナ、ドレディアなどとの対面では注意を。あと、かるわざレパルダスなども危険です。

カイオーガ

ぽけっとふぁんくしょん!

カイオーガ@しんぴのしずく(あめふらし・ひかえめ)
175( )-108( )-110( )-222(252)-161(4)-142(252)
しおふき/こんげんのはどう/かみなり/まもる

火力を重視しつつ、ごり押ししきれない場合の諸々に対応するため「まもる」も使えるようにしたくて、この構成に。HP振りだけのナットレイやモロバレルなら、フルパワー雨潮吹きで半分以上入ります。

日食ネクロズマ

ぽけっとふぁんくしょん!

ネクロズマ日@じゃくてんほけん(プリズムアーマー・しんちょう)
203(244)-177( )-158(84)-119( )-167(180)-97( )
メテオドライブ/フォトンゲイザー/トリックルーム/まもる

トリラー兼壁として動いてもらう機会が多いため耐久を厚く。テテフライドの裏でネクロズマまで鋼タイプに通りの悪い技構成になるのは不満ですが、汎用性を考えるとこれがベストという結論が動かない。弱点保険はベタに警戒されがちですが、だからといって半分回復実を落とされるのも悔し過ぎるし、悪タイプ半減実もあんまり旨味がないしで、最適ではないかと判断。

ガオガエン

ぽけっとふぁんくしょん!

ガオガエン@フィラのみ(いかく・いじっぱり)
201(244)-173(180)-111(4)-90( )-111(4)-89(68)
フレアドライブ/はたきおとす/けたぐり/ねこだまし

当初最遅にしていましたが、相手のパーティによっては日食ネクロズマと代わってアタッカーとして出てほしいため、追い風下で最速カミツルギ抜きに。かなり攻撃にも基礎ポイントを振っています。交代の機会が少ないと判断したのと、全体的に相手のガオガエンが重くなりがちなので「けたぐり」を覚えさせています。

モロバレル

ぽけっとふぁんくしょん!

モロバレル@オボンのみ(さいせいりょく・おだやか)
221(252)-94( )-101(84)-105( )-134(172)-35( )
ヘドロばくだん/めざめるパワー炎/いかりのこな/キノコのほうし

このパーティに対しカミツルギまたはナットレイを最後に残してモロバレルと対面させれば勝てる、というプランニングをする方が時折いて、実際にカミツルギとナットレイが重いため、「めざめるパワー炎」を搭載。なお、性格が「なまいき」でなく「おだやか」であることに記事を書いていて気付く。

草技は「グラオーガ前には出さない。またはモロバレルは寝かせる係」と割り切って抜きました。積んだゼルネアスも寝かせることにして、対草タイプに、毒技としてよりダメージが出せる「ヘドロばくだん」を採用。

「オボンのみ」は昨今のトレンドだと「ウタンのみ」かもしれませんが、このパーティではトルネロスの「ぼうふう」を受ける機会も多いため諸説ありです。

選出、立ち回り

素早さ操作により常に上を取ることを意識しながら、重いポケモンをできるだけ早く倒す、または無力化することを意識して立ち回ります。

○基本選出

テテフ & ライド
オーガ & ネクロ or ガエン。

テテフライドは大胆に動かして、どちらかが落ちたらカイオーガを展開します。トリックルームとワイドガード、または単純に守りまくる時間稼ぎに注意して、テテフの行動を削りか挑発か選択するのが、あとの展開の鍵になります。

フワライドのやることがない場合は、相手が放置してくる可能性があります。思い切ってカイオーガやガオガエンに交代していくのもアリです。

相手が素早さ命のパーティに見えたら、トリル展開です。

○トリル選出

ネクロ & ガエン or テテフ
バレル & ガエン or オーガ

相手にこちらのガオガエンより速い猫だまし持ちや悪戯心がいる場合、初手でガエンを出してテテフに交代していくことで、それらの技を無効化できる可能性があります。

トリル展開では相手のトリル対処手段をうまく見極めて立ち回る必要があるため、素早さで優位を取っていても油断できません。相手の最善の遅滞戦術を想定して動きましょう(動きましょう、でできたら苦労しませんが)。

キノコの胞子を阻害する要素(エレキフィールドや相手の草タイプ)が少ない場合は、胞子軸で立ち回ると楽です。その場合は横に高火力のポケモンが必要ですが、ネクロズマは低火力で技範囲も狭いため、押し負けないようにうまいこと立ち回りましょう。相手にガオガエンがいる場合は、トリル展開でもカイオーガを選出しておくのが安全です。

重いポケモン

特に重いポケモンは以下です。

イベルタル
悪技の一貫性が高いうえに威力も高く、しかも素早い。ムーンフォースも一発は耐え、威嚇を入れに行けばデスウイングが飛んでくる。とにかく早くダメージを蓄積させて落とさないと負けです。

カプ・コケコ
スカーフ持ちの場合は追い風状態のカイオーガよりも素早く、チョッキやタスキ持ちの場合は潮吹き1発では落とせません。さらにキノコの胞子を無効化されてしまいます。とにかく早く以下同文。

ルナアーラ
技の一貫性がべらぼうに高く、ゴースト技とエスパー技で4匹が抜群を取られてしまううえに素早くて硬いため、イベルタル並みに苦戦させられます。早い段階でガオガエンを対面させて叩き落とすのが理想。

また、「特に重い」ほどではなくても注意を要する主なポケモンは以下です。

ソルガレオ
素早くてワイドガード持ち。たまにトリックルームも。鬼火を打ち込むか、挑発で動きを停めましょう。

ガオガエン
実はカイオーガ以外ではワンパンできません。「はたきおとす」の一貫がヤバいので極力行動回数を稼がれないようにする必要があります。

グラードン+α(ようりょくそアタッカーなど)
サイクル戦が苦手なパーティなので、できるだけ早く相手のポケモン数を減らすことを意識して動く必要があります。テテフライドを見るとフシギバナは出てこない可能性が高いです。

ゼルネアス
フワライドは軽業追い風からの黒霧で、ジオコン後に上から能力上昇を無効化できます。ただアクロバットで3割程度は削れるので、落としきれる確信があれば殴ったほうがいいです。カプ・テテフのフィールドサイコショックでは5割程度削れます。ネクロズマのメテオドライブの場合、超低乱数となりワンパンできないので注意してください(いずれも耐久無振りの場合)。困ったらモロバレルで寝かせましょう。

トルネロス、エルフーンなど悪戯心勢
悪戯心でフワライドに挑発してくる場合があります。イチかバチかで初手「おいかぜ」を撃つか、挑発を見越して殴りに行くか、トリル展開で対抗するか選びましょう。トリル展開が一番うまいこと行きやすい気がします。エルフーンなら殴りに行くのも悪くありません。

カミツルギ
刺さりがヤバいうえに追い風をしてくる場合もある危険物です。鬼火が決まればひと安心ですが、フワライドだけで対処しきれない場合はとにかく最優先で削る、ガオガエンを選出して何とかする(特に有利対面ではないが)のどっちかで。

カプ・レヒレ
こちらの攻撃の通りがよくないうえに、鬼火や胞子を無効化するので実に厄介です。凍える風で素早さ関係の逆転を狙ってくるため、あまり放置もできません。優先的に削り切りたいところですが、たいていはより危険なアタッカーと組んでいるので、うまいことフィールドを書き換え、上を取り、火力で圧倒し続けないと負けます。トリル展開のほうが楽に戦えるでしょう。

QRレンタルパーティ

タイタニック・テテフライド – Pokémon Global Link

終わりに

WCSレートでレート1400ちょいから使い始め、40試合ほどで1700台に到達。その後は1600~1700台をウロウロしていました。負け試合で構築的にどうやってもムリだなというケースは少なく、プレイングがよければもっと上のレートに行けそうだと思っています。

なので、すぐにパーティを取り換えたがる癖を持つ私としてはこれまでにないほど、微調整を繰り返しながら同じパーティで結構な対戦数をこなしました。結果、なるほどこんな感じでパーティが手に馴染んでくるのねと、これまでにない感覚がありました。

ただ、最近カプ・コケコが多くなっている&追い風オーガ展開の対策が厚くなってきていて、イージーウィンできる対戦が減っていると感じます。そろそろ別の軸で新しいパーティを考えたほうがいいかもしれません。レーティングバトルのシーズンも変わりますし。

パーティの構築およびプレイにあたっては、伝説厨オフさんの「サンムーンのGSルールをウルトラに楽しむ本」を大いに参考にさせていただきました。ありがとうございました。

サンムーンのGSルールをウルトラに楽しむ本。PDF版 – torotorofondue3 – BOOTH(同人誌通販・ダウンロード)

このサイトの管理人

小林 祐一郎@heartlogic
息子と一緒に始めた「ブラック2・ホワイト2」で初めてポケモンに触れる。対戦を少々嗜み、好きなポケモンはコジョンド。つらい思い出の多い技は「とびひざげり」。休日はポケモンセンター周辺によく出没します。

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