【WCS 2018パーティ紹介】コジョンドとチーム・トビヒザ

先日、某イベントにお誘いいただいたとき、

「なお、ルールはWCS 2018です」
「お、おう?(壮行会と聞いていたが、なんで『ルール』…??)」

という出来事があったので、せっかくだからと第7世代でいっさい使ったことがなかったマイプレシャスことコジョンド入りの構築を持っていきました。

その後時間を見て煮詰め、そこそこ戦える構築にできたので、思考の過程をメモしておきます。

コジョンドとは?

ポケモン第5世代(ブラック・ホワイト)から登場した、高速・高火力・低耐久の格闘ポケモン。「とびひざげり」の威力だけが異常に高く、常に10%の負け筋を背負った勝負師。モチーフであるオコジョに倣って足が短い。そして気品がある。個人の感想です。

私はポケモン初プレイがBW2だったんですが、当時パーティの主力だったルカリオが何度もコジョフー&コジョンドの格闘技にやられて、「このポケモンは強い」という印象が強烈に残りました。実際に強いのかは…?

コジョンドの種族値は65-125-60-95-60-105。合計では一応510ありますが、特攻が無駄に高いため、実質どーなの? と考えるとかなり厳しい。格闘タイプが強かった第5世代ではそこそこ戦えましたが、その後の格闘タイプはとてつもない逆風に晒されます。ローブシンとかいうポケモンが暴れ過ぎた結果の巻き添えを食らった形でしょうか?

第6世代ではフェアリータイプの登場で苦手が増え、ファイアローから常に狙われるようになります。さらにメガシンカによってメガボーマンダ、メガメタグロスなどコジョンドより速いポケモンが増えたことで、「高速アタッカー」のアイデンティティがぐらんぐらんに揺るがされます。

第7世代に入るとファイアローは姿を消したものの、カプが登場して1構築に1フェアリー必須の状態に。さらにジャラランガZの登場でフェアリーの重要度が増し、どこまでとばっちりを受けることになるのか…という状況にあります。あとグッズも出ないし。

しかしまあ、嘆いていても始まらず、配られたカードで勝負するしかありません。

パーティのコンセプト

WCS 2018の環境でコジョンドを生かす方法を考えていると、特性「すてみ」+「とびひざげり」で、だいたいのガオガエンを威嚇が1回入った状態でもワンパンできることに気付きました。

コジョンドは特性「せいしんりょく」が意識されがちなので、対戦相手からすれば「ねこだまし」を撃つことは難しい。また「とびひざげり」は守られると反動の大きい技ですが、ガオガエンはほとんど「まもる」を所持しないことも追い風です。

WCSレート使用率1位のポケモンをワンパンできるとか、意外と環境に刺さっているのでは!? もっとも「とびひざげり」は命中90なので、常に1割は返り討ちのリスクを抱えていますが。

威嚇が1回入っても戦えるなら、ついでに「ビビリだま」を使って素早さを上げることもできます。「ねこだまし」を筆頭にサポート系の技が豊富なコジョンドなら、高い格闘打点を持ったサポートとして活躍できそうだと考えました。

コジョンドの横に圧力の高いポケモンを置いて、とにかく上から攻撃し続けることをコンセプトとします。パートナーとして、素早さ操作の「おいかぜ」とバカ火力を両立できるメガリザードンYを選び、そこから脇を固めていきます。

構成

コジョンド

ぽけっとふぁんくしょん!

コジョンド@ビビリだま(すてみ・いじっぱり)
141(4)-194(252)-80( )-103( )-80( )-157(252)
いわなだれ/ねこだまし/とびひざげり/ワイドガード

現時点の結論型コジョンド。意地っ張りで火力を確保し、ビビリだまで素早さを上げます。

  • すてみ攻撃特化コジョンドの-1ランクとびひざげり→HP全振りガオガエン101.9~121.7%。
  • すてみ陽気攻撃全振りの場合→→HP全振りガオガエン93~110.8% →ねこだまし(8.4~9.9%)込みなら確1

コジョンドのアイデンティティと言える「とびひざげり」と「ねこだまし」のほかには、パートナーであるリザードンやランドロスに飛んできやすい全体技を防ぐ「ワイドガード」に、とりあえず撃っとけばワンチャン作れる「いわなだれ」。

ワイドガードは外すと大きなディスアドバンテージになりかねない技ですが、ランドロスがリザードンを見れば「いわなだれ」、サポート重視っぽいクレセリアがランドロスを見れば「こごえるかぜ」、コジョンド+何かを見たサーナイトやカプ・コケコなら「ハイパーボイス」または「マジカルシャイン」など、まー9割方これ撃ってくるやろ? とわかる場面はわりとあるので、うまいこと使います。

また、コジョンドを味方ランドロスの「じしん」巻き込みから防ぐのにも使えます。

無駄に高い特攻を生かす、めざパ氷両刀型も考えたことがありました。

さみしがり/すてみ/H4 A204 C196 D4 S100(141-188-72-140-81-138)
はたきおとす/とびひざげり/ねこだまし/めざめるパワー(氷)

威嚇1込みでHP全振りガオガエンをギリギリ確定1発にできる火力をキープし、素早さはビビリだまで加速時に最速メガライボルト抜き。残りを特攻に振り、めざパ氷で耐久無振りメガボーマンダを7割程度、耐久無振り霊獣ランドロスを8割程度削れます。「はたきおとす」は主にクレセリアや瞑想半回復実カプ・レヒレを削りやすくするため。

天敵であるボーマンダやランドロスをめざパ氷で落とせるのは大変に脳汁の出る場面ですが、ダメージレースで押し負けることのほうが多いため、サブウェポンは「いわなだれ」のほうがいいと判断しました。

リザードン

ぽけっとふぁんくしょん!

リザードン@リザードナイトY(もうか・おくびょう)
154(4)-93( )-98( )-161(252)-105( )-167(252)
ねっぷう/オーバーヒート/おいかぜ/まもる

普通の最速メガリザードンY。控えめリザードンだと最速トゲデマル(ビビリだま未発動の準速コジョンドよりも速い)に無駄に苦戦するため最速。よく見るとHPが偶数だぞ…!?

技は水タイプ等に刺さるソーラービームよりも、瞬間火力が出せるオーバーヒートを優先しました。

初手ミミッキュを「いわなだれ」+「オーバーヒート」で落としきるために、コジョンドの方が速くなるようにするのも一手だと思います。その場合、コジョンドを速くするか、リザードンを遅くするか…前者だとコジョンドの型がどんどん普通になるしなーという雑念が…。

霊獣ランドロス

ぽけっとふぁんくしょん!

ランドロス霊@とつげきチョッキ(いかく・いじっぱり)
165(4)-216(252)-111(4)-112( )-106(44)-137(204)
いわなだれ/じしん/はたきおとす/とんぼがえり

高い火力と、素早さを1段階落としたメガライボルトまで抜ける素早さを確保したうえでチョッキで特防を高めて、場持ちもある程度よくしたランドロス。

威嚇枠&リザードンが苦手とする岩やヒードラン等の対策として採用。私はこの型をもっとも信頼しています。苦手の水は晴れとトリトドンでごまかし、氷は特化霊獣ボルトロスの「めざめるパワー氷」ぐらいなら耐えます(「いのちのたま」とかがあるとアウト)。

カプ・コケコ

ぽけっとふぁんくしょん!

カプ・コケコ@デンキZ(エレキメイカー・おくびょう)
145( )-121( )-105( )-147(252)-96(4)-200(252)
10まんボルト/マジカルシャイン/エレキネット/まもる

カプ枠兼雨対策。技と持ち物はさんざん悩み、「しぜんのいかり」で何でも削る型、「トリックルーム」対策に「ちょうはつ」型なども試してみましたが汎用性がイマイチと感じ、素直に火力を優先しました。

ルンパッパ入り雨に対しては初手メガリザードンと並べてメガ追い風+エレキネットで、次ターンの状況をできるだけ有利に持っていけるようにします。

クレセリア

ぽけっとふぁんくしょん!

クレセリア@ウイのみ(ふゆう・ひかえめ)
227(252)-81( )-140( )-139(252)-151(4)-105( )
サイコキネシス/こごえるかぜ/エナジーボール/トリックルーム

コジョンドを出してもどうにもならない相手(威嚇なしトリックルームパーティ、ルンパッパ入り雨など)に出します。

火力重視型と耐久厚めの純サポート型で一長一短ありますが、全員火力重視の方がバランスが取れる気がして火力重視型を採用。エナジーボールは構築全体で重いラグラージやトリトドン向けに。

以上の5枠はわりと素直に決まりましたが、最後の1枠に悩みまくりました。ガオガエンを入れるとかなり収まりがいいんですが、収まりがよすぎてコジョンドの存在意義が薄くなりパーティのコンセプトが揺れるため解雇。

カプ・レヒレが重いのでカミツルギを入れてみたときは、相手のトリックルーム要員を倒せないと即負けで、なかなか安定できない感じ。カプ・レヒレはどうも使いこなせず。デンジュモクやウツロイドとかほかのUBもイマイチ中途半端。

クワガノンはなかなか優秀だけど晴れとアンチシナジーなうえ遅い。テッカグヤは電気弱点がリザードンと被って厳しい。モロバレルも晴れで燃えやすくなる…。

と試行錯誤したすえ、トリトドンでとりあえず落ち着きました。

トリトドン

ぽけっとふぁんくしょん!

トリトドン@ジメンZ(よびみず・れいせい)
200(108)-88( )-103(116)-146(164)-117(116)-39( )
クリアスモッグ/だいちのちから/れいとうビーム/まもる


※基礎ポイントを4捨ててます。どなたかの構築記事の調整をそのまま参考にしている可能性大

「上から叩く」のコンセプトに反する低速ポケモンであるため躊躇していましたが、リザードンとの耐性補完が非常によく、コジョンドやリザードンの天敵であるカプ・コケコに強く、こちらの主力で与しやすいカミツルギなど草タイプの選出を迫れるのが優秀です。

また、「どう見ても追い風しか考えていない」感じには見えなくなることで、結果的にこちら優位に持っていける可能性が高まると感じています。「コジョンドのパワー不足を補うため上から強く叩けるポケモンを揃えなくては」とこだわっていましたが、パーティの構築とはそれだけではないな、という個人的に大きな発見がありました。

一応積み構築対策に「クリアスモッグ」。「だいちのちから」Zはカプ・コケコやヒードランなど仮想敵に対してはオーバーキル気味ですが、瞬間火力が欲しいのと、ガオガエンの「はたきおとす」の火力を落としたくて採用。HP全振りのカプ・レヒレには60%程度入ります。

選出と立ち回り

パーティを調整しつつの50戦程度しか回していませんが、ここまでの考えなど。

基本選出は、

コジョ-リザ
ランド-コケコ

で、トリトドンが刺さっている場合はランドまたはコケコを入れ替えます。クレセリアは威嚇がないうえにコジョンドが刺さっていないパーティや雨、あと純トリパ等向け。

ランドロス入りのパーティでは、全体の構成からランドロスの持ち物を考えます。浮いているポケモンが多めの場合はスカーフの可能性が高いな、とか。

リザードンをワンパンできるポケモン(カプ・コケコ、ランドロス等)が複数いる場合は初手に並びで出されると苦しいので、裏からランドを出す、リザコケコにする、クレセトドン主力に切り替える等も検討します。

相手が中速パーティで必要ない場合を除き、初手ではかなり強引にでも何らかの素早さ操作を行います。リザードン、ランドロス、カプ・コケコ、そしてコジョンドと全員火力はあっても耐久・耐性にはかなり不安があるため、2ターン目以降に上を取れていないことは高確率で負けにつながります。

テテフグロス、レヒレグロスなどメタグロス入りはいろいろ怪しいですが、初手から強気で行ったほうが後悔しません(雑)。

初手でガオガエンと対峙した場合、ほとんどのガオガエンはコジョンドの横に「ねこだまし」を撃ってきます(レート1500台以下の場合)。そこでコジョンドが「とびひざげり」を撃てば、だいたい気持ちよくワンパンできます。

が、初手は目の前の獲物に囚われず「ねこだまし」+素早さ操作で2手目以降の優位を取ったほうが安定します。常に1割ある「膝外しからの惨敗」の可能性も消せますし。

コジョンドは基本的に初手に出して交代しない想定ですが(受け性能皆無なので)、放置気味に立ち回る相手には、ワイドガードや岩雪崩ひるみがいい感じに効いて余裕を持って勝てることが多いです。しかし抜け目なくコジョンドを狙ってくる相手にサクッと倒されて3-4になってしまうと、リザ-ランド-コケコだけでは立ち回りが単調になりがちで苦戦します。

QRレンタルチーム

Mienshao and TEAM TOBIHIZA – Pokémon Global Link

感想など

息子と一緒に2017シーズンから競技ポケモン対戦の世界を覗いていますが、2018シーズンは仕事もプレイべートも忙しくてポケモンどころでなく、たまにオフ会などに参加しても適当すぎて対戦してくださる方々に何か申し訳ないという感じでした。しかし、最後の最後になって少しじっくりポケモンできたな! という感じです。

最終レートは1630ぐらいかな。このパーティはかなり気に入っており、使用率トップにガオガエンがいる限りコジョンドの活躍する機会もあると思うので、気が向いたら今後のシーズンもダブルレートで使ったり、不意のイベントでWCS 2018ルールが指定されたときに取り出すかもしれません(そんな機会はあるのか?)。

とはいえパーティの中身がバレている相手に勝てるような構築ではないですが…

(追記)1637でした。

ビビリだまコジョンドは、ほかのポケモンでは代替できないユニークな型になったと思います。しかし非常にピーキーで、1手のミスでパーティが崩壊したり、立ち回りをミスっていなくても1割の膝外しで泣きを見たりして大変です。ねこだまし要員としては「速めのガオガエン」のほうが安定して戦えるだろうなという感じはとてもします。

2019シーズンもまず伝説ポケモンの準備から、ボチボチやろうかなと思います。それなりの暇が確保できてさえいれば、ホント面白いですねこのゲーム。

このサイトの管理人

小林 祐一郎@heartlogic
息子と一緒に始めた「ブラック2・ホワイト2」で初めてポケモンに触れる。対戦を少々嗜み、好きなポケモンはコジョンド。つらい思い出の多い技は「とびひざげり」。休日はポケモンセンター周辺によく出没します。

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