ポケモン ウルトラサンムーン感想(ネタバレあり)。これは前作に対する何なのか?

実は、サンムーンの空いた(初期化したての)ロムがあって、ここ1、2カ月ほどかけて殿堂入りさせていました。とはいっても実際のところはウルトラサンムーン発売直前の数日間でスパートをかけて、複数の島をクリアーしてバトルツリーまで行っていたんですが。

そんなことをした直後にウルトラサンを買って、始めたときのデジャブ感たるや…。んんん? いや、このへんからは…おおぅ?? でもこのあたりからは…あれぇ??? てな感じでした。

「より大きな脅威・目標」という新要素

前作からのファンにとって、「ウルトラサンムーンはサンムーンに対しての何なのか?」という点が、もっとも気になるところだったと思います。ストーリーは「続き」なのか? パラレルワールドなのか? 事前情報で「サンムーン後の世界」という感じではなさそうな気配を出していましたが、では何なの? と。

正直、途中までは「ちょっと直したヤツ」をわざわざ出してきたんじゃないの? と思いながらやってました。何しろ直前にプレイしたサンムーンと同じ場面だらけでしたし。ショップで売っている服が同じデザインなのには絶望しました。

しかし最後までやってみて、またレインボーロケット団編までを終わらせて、想像した形とは違ったけれど「新解釈」といったところかなあという感想になっています。

コジョフー、コジョンドが登場したのは、個人的にはとてもよかったです。

サンムーンでは、多くのキャラクターが傷を抱えたり到達点に辿り着かないままになっていたりしました。ルザミーネもそうですし、リーリエ、グラジオ、ハウのゴールも中途半端といえば中途半端。グズマもあれ? って感じでした。ムーンではバトルツリーに出たそうですが、サンではどこにもいなくなってしまいますし。

それと比べて今回は、主要キャラクター全員が一歩進んだ感のあるゴールに辿り着けていると思います。ハウとグラジオは明確に台詞が変わっていますね。ルザミーネは廃人にならなかったし、グズマも安心できる感じ。リーリエも自分のためにアローラの中でやるべきことを見つけられたようです。ザオボーの落ち着きどころが同じのが味わい深い

ハウがグズマを「グズマさん」と呼ぶ場面は、サンムーンではなかったと思います。メレメレ島の若手2人の関係がはっきりと描写されていて、とてもよかったです。

こうしたシナリオの展開を変えた要因は、ネクロズマという、前作のウルトラビーストを超える大きな脅威でした。何かの小説で、具体的な言い回しは忘れてしまいましたが、

「我々が結束するために必要なものは何か?」
「共通の敵です」

という会話をかっこいーと思って中高生の頃に読んだ記憶がありますが、まさにそれ。人は大きな敵の前では手を組める、というか手を組まざるを得ないわけですね。ルザミーネ vs. 主人公の構図を変えたのは謎めいたウルトラ調査隊ではなく(彼らはいわば説明役と新ステージの存在理由を与える役で)、ネクロズマでした。

この「共通の敵」は「共通の目標」と言い換えても、差し支えありません。主人公たちもルザミーネもグズマも、大きな脅威を前に「アローラを守りたい」という意識を共有できることに気付きます。

より大きな共通の目標に向け、「私 vs. あなた」ではなく「私&あなた vs. 共通の目標」の構図で話し合いましょう、というコミュニケーション術の話とも近いと思います。こうした舞台装置の変化により、各キャラクターの物語を新しく解釈できるようになったという点に、ウルトラサンムーンの面白さがあると感じました。

レインボーロケット団編もよかった

これまで歴代の悪の組織のボスにこれといって思い入れがなかったのですが、Rロケット団編ではさほど長くないシナリオの中で彼らの人間性がしっかりと描かれ、みんな魅力的だと感じました。

それにしても、途中まで「これでポケモン終わるのでは!?」と心配になるボス大盤振る舞いっぷりでした。でもサカキの最後のセリフと、アクロマの思わせぶりな立ち去り方が、まだまだ続くんじゃ感をとてつもなく醸し出していたので安心しました。

今回のパーティ

今回、シナリオ中のバトルの難度がこれまでの比でなく高かったです。が、私はうまい具合にパーティが噛み合ってけっこう楽に勝てたので、ちょっとメモしておきます。


今回のいわゆる旅パ(Rロケット団編終了時点)

この中でも、次の2匹が非常に強かったです。

■コイル→レアコイル→ジバコイル
ポケモンスクールの草むらあたりで出現します。特性はなんでもOK。
電気技・鋼技・きんぞくおん・トライアタック で運用。「きんぞくおん」は特防ダウン技。トライアタックは電気タイプ対面で撃つ想定です。

スイレン(水)、ライチ(岩)、マツリカ(フェアリー)、グズマ(虫だけどグソクムシャとアメモース)によく刺さります。マーマネ(電気)にもマヒしないし致命傷を食らわないため不利にならず、きんぞくおんで特防を下げながらのトライアタックで勝てます。

アセロラ(霊)、クチナシ(悪)、カヒリ(飛行)、マーレイン(鋼)にも悪くなく、ルザミーネやハウの手持ちにもかなり有利だし、ネクロズマにも不利にならない。間違いなく今回のMVPでした。

■キャモメ→ペリッパー
ククイ博士の家周辺で出現します。特性はうるおいボディ→あめふらし。中盤以降でもあちこちでペリッパーが出てきたはず。

水技・飛行技・あと適当(とんぼがえり、はねやすめ、れいとうビームなど)で運用。
コイルでは無理なカキ(炎)やハプゥ(地面)に強く、「あめふらし」で天候を取れるのでマオ(草)にも圧勝できるのが強いです。ついでにジャラランガにも強い。

超地盤で手に入るこの2匹がとにかくストーリー中の主要な相手にガンガン刺さっていて、終盤までずっと重宝しました。

この2匹はどちらも遅いので、あとは先発用に素早さが高いポケモン(コジョンドである必要はなし)がいれば、残りの3匹は適当でもかなり余裕を持って勝てると思います。

このサイトの管理人

小林 祐一郎@heartlogic
息子と一緒に始めた「ブラック2・ホワイト2」で初めてポケモンに触れる。対戦を少々嗜み、好きなポケモンはコジョンド。つらい思い出の多い技は「とびひざげり」。休日はポケモンセンター周辺によく出没します。

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