小さな島国で暮らすということ(ポケモン サン・ムーン ネタバレあり感想)

ゲームそのものとはあまり関係ない話。サン・ムーンをひととおりクリアすると、ほかの地方と違って、マップにほぼ未踏の場所がないことに気づきます。狭い島をくねくねと巡り、隅々まで冒険していました。

だからアローラ地方は面積が小さいだけでなく、主人公が見ていない大農場や大工場なんかも存在しなくて、経済規模もとても小さいんでしょう。

ポケモンとの付き合い方も、言葉を選ばずにいえば原始的な印象があります。わりと図鑑説明を見ていると、食われてるポケモンが多いですよね(笑)。ところで「ほにゃあ」の発声はZワザ発動時に必須なのか…?

今回の新しいシステム「島めぐり」もアローラ地方においては古くからの風習であり、ククイ博士は強いトレーナーを育てるためにポケモンリーグをアローラにも導入しようとします。これは一種の「近代化」を図っているのだと捉えられるでしょう。

私達が住む世界において、小さな島国は、周囲の相対的に大きな国に翻弄された歴史を持っているところが多いです。近いところでは沖縄も中国や日本との間で揺れてきた歴史がありますし、アローラ地方のモデルであるハワイもしかり。ハワイはほかの大陸からずっと離れていましたが、18世紀末に西洋人に発見され、強国には勝てず19世紀末にアメリカに併合されます。日本は今のところかなりミラクル。

アローラ地方の人間の歴史については特に語られませんが、おそらく、ほかの地方と遠く離れているということで、それほど生々しい争いの歴史はなく、近代になって行き来が増えてきたという感じなのでしょう。

それだけに、ポケモンとの関わり方に関する情報もほかの地方との間であまり共有されておらず、ベトベターのようなわりと不幸な感じのアローラフォルムも生まれてしまったのかもしれません。

エーテル財団のような巨大資本の進出に対して対抗する術もなさそうな(もっとも、エーテル財団はアローラ地方の経済的支配とかそういった目的で進出しているわけではないのでしょうが)様子など見るに、小さな国がやっていくって大変だなあと、ゲームと全然関係ありませんが、そんなことばかり気になりました。

ま、とはいえ、当然ながら悪いことばかりじゃありません。社会が小さくてグズマとハラが同じ島の知り合いであるのは、いい感じにコトが運びそうな予感を抱かせます。そもそも、グズマは少年時代は周囲にとても期待されていた優秀な子だったんでしょうね。

また、みんな暢気で開放的なのは、でかい経済をガンガン回しているわけじゃない地域のいいところなんだろうなと思います。

そんなアローラ地方を、のんびり楽しみたいものですが、なぜかレベル100まで育てれば王冠を使えて、そのためにはリーグ周回とフェスコイン収集みたいなヤクザな稼ぎ方しかなくて…とか考えだすとほかの地方以上になぜか忙しいですね。

ポケモンリゾートなんかは放置ゲー的要素が増えて、時間のマネジメントをしないといけない場面はむしろ増えました。いやまあ、キリキリせずにのんびりやればよくて、そういう遊び方で十分なシステムだとは思うんですが。

このサイトの管理人

小林 祐一郎@heartlogic
息子と一緒に始めた「ブラック2・ホワイト2」で初めてポケモンに触れる。対戦を少々嗜み、好きなポケモンはコジョンド。つらい思い出の多い技は「とびひざげり」。休日はポケモンセンター周辺によく出没します。

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