2016年5月7、8日に全国のポケモンセンターで行われるバトル大会「チャンピオン決定戦」用のパーティを考えたいと思います。
ルールはダブルバトル。ポケモンセンターで配信されている「金色のホウオウ」(色違いホウオウ)絶対選出で、ボルケニオンも使用可という、なかなか変わったルールの大会です。
【2016年5月7、8日】ボルケニオン可、色違いホウオウ必須のバトル大会がポケモンセンターで開催
ホウオウとボルケニオンには電気と岩の一貫性あり
目玉となるホウオウとボルケニオンですが、どちらも炎タイプを持つこともあって、わりとパーティ内での役割がかぶり、弱点もかぶります。水はボルケニオンの特性「ちょすい」で無効化できるとして、岩と電気がどちらにも抜群で、特にホウオウに岩は4倍という一貫性の高さが辛いですね。
ホウオウ (炎・飛行) |
ボルケニオン (炎・水) |
|
---|---|---|
ノーマル | x1 | x1 |
炎 | x0.5 | x0.25 |
水 | x2 | - |
電気 | x2 | x2 |
草 | x0.25 | x1 |
氷 | x1 | x0.25 |
格闘 | x0.5 | x1 |
毒 | x1 | x1 |
地面 | - | x2 |
飛行 | x1 | x1 |
エスパー | x1 | x1 |
虫 | x0.25 | x0.5 |
岩 | x4 | x2 |
ゴースト | x1 | x1 |
ドラゴン | x1 | x1 |
悪 | x1 | x1 |
鋼 | x0.5 | x0.25 |
フェアリー | x0.5 | x0.5 |
当然ながら、両者に等倍となるタイプも多いです。ただ、特防の高いホウオウ、防御の高いボルケニオンとバラけているのが救いですね。
微妙な素早さをどう使うか?
ホウオウは素早さ種族値90、ボルケニオンは素早さ種族値70で、どちらも中程度の微妙な種族値です。有利に立ち回るためには「おいかぜ」でより確実に先手を取れるようにしたり、「トリックルーム」で素早さを逆転したりといった、いわゆるS操作を考える必要もあるでしょう。
ホウオウ、ボルケニオンに何で対抗するか?
対ホウオウ、対ボルケニオンには、次のようなポケモンが考えられます。味方のホウオウやボルケニオンをどうサポートし、相手のそれらをどう倒すか、今回の構築の妙はここにありそうです。
●岩タイプ
岩タイプは弱点が多く技の命中率は低いという難点を持ちますが、技の威力が高く、「いわなだれ」のひるみ効果など強力な追加効果もあるためハマれば超強いです。いわゆる「敵に回すと厄介なタイプ」ですね。例えば「こだわりスカーフ」持ちバンギラスならばホウオウよりも速く、「いわなだれ」を撃ちまくるだけでホウオウ、ボルケニオンを壊滅させられるでしょう。こうした安易な手で行くか、そして、相手に安易な勝ちを与えないためにどうするのか、を考える必要があります。
●サブウェポンとして岩タイプ技を撃てるポケモン
岩タイプの技は、格闘タイプや地面タイプのポケモンの多くが覚えられます。例えば「ようき」ゴウカザルの「ストーンエッジ」で、HPに基礎ポイントを振っただけのホウオウは確殺できます(HPに基礎ポイント252振り、防御0振りの場合。防御にも振ると耐えられる可能性が出てきます)。
格闘と地面は、岩タイプに耐性があることもメリットで、うまく立ち回ればホウオウやボルケニオンのサポートをしてくれるでしょう。地面タイプはついでに電気タイプの攻撃も無効化してくれます。
格闘タイプはホウオウの飛行技、地面タイプはボルケニオンの水技が抜群となりますが、例えばゴウカザルやバシャーモに「きあいのタスキ」を持たせておけば、1発は耐えて行動できます(炎タイプ持ちなので、水技も抜群になる代わりに追加効果の「やけど」を食らう心配もありません)。
ちょっと変わったところでは、パルシェンやチラチーノなど、岩タイプでもないのに特性「スキルリンク」で「ロックブラスト」を撃てるポケモンもいます。このあたりのポケモンも、うまく使ったらおもしろそうです。
●電気タイプ
電気タイプの技の多くは特殊技ですが、「ホウオウの特防が高すぎて1発では倒せない」のがハードルとなります。メガデンリュウの「かみなり」でHP、特防無振りのホウオウがまず倒せないので、対ホウオウは電気タイプだけに頼らず、全体としてどう削っていくかを考えた方がいいと思います。
ステルスロック、対ステルスロック
炎・飛行タイプであるホウオウは、「ステルスロック」を使われていると場に出るだけでHPが半分削れてしまいます。ボルケニオンも1/4削られます。こんなおいしい状況でステルスロックを使わない手はないよね…と考えがちですが、ダブルバトルでは素直に殴った方がいい場面が多い気もします。
対ステルスロックをどうするか。例えばホウオウは必ず先発にして交代しない戦い方をする、「ちょうはつ」や「マジックコート」などをうまく使う、ステルスロックを使ってきそうなポケモンをさっさと倒す、なども考えておく必要があるでしょう。
「いかく」がけっこう効きそう
ホウオウは物理技主体の場合が多く、効果抜群を取れる範囲がさほど広くない炎技がメインとなるので、「いかく」で手っ取り早く弱体化できるでしょう(「やけど」追加効果は怖いですが)。そのため、けっこう「いかく」が飛び交うんじゃないかと思います。それに対して「まけんき」や「かちき」のポケモンを仕込むのか、特殊ホウオウにするのかなど、考えどころは多そうです。
天候や「じゅうりょく」の活用
今回、天候を積極的に使うのもおもしろそうです。晴れならば炎技でゴリ押ししやすくなるでしょう(ただしパーティ編成的にはますます弱点が偏りそうですが)。雨でボルケニオンを活躍させながら、ホウオウはサポート主体の動きをさせるような使い方もあると思います。また、砂嵐ならばキーになる岩タイプや地面タイプのポケモンをサポートしながら、強力な削りを入れられます。霰は……あんまりメリットないかも。
あと、「じゅうりょく」もおもしろいかもしれません。岩技の命中率を高め、ついでにホウオウに地面技が当たるようにできます。
アイデアはいろいろ思いつくものの、これまで使ったことのないポケモンが多くてイメージがぼんやりしていたり、親になる個体がいなかったりして、準備はさっぱり進んでいません。とりあえず整理するためにこれを書いてみました。
コメント
・聖なる炎とスチームバーストで火傷が多発しそうなので物理技が安定しない
・水ポケモンは一致技を安定して受けられる、だが入れると電気技が防ぎづらくなる
このへんはポイントになるでしょうか。
火傷対策はありますねー。そもそも威力も大きい技が来るので特性「こんじょう」等々の細かい対策もたいした意味がなさそうで、結局「先に思う存分殴る」だなというところに収斂してました。
水タイプを入れるなら地面複合という手もありますね。ホウオウ、ボルケニオン受けで一番安定するのはボルケニオンなんじゃないかという気がしてます。