ポケモン ウルトラサンムーンで新登場するUBは、どれも名前が赤ちゃん言葉の構造

ポケモン ウルトラサンムーンでは新しいポケモンが4匹登場しました。いずれもウルトラビースト(UB)で、そしてネーミングがかなりヘンですね。これまでのポケモンにはあまりなかった感じで、幼児語(赤ちゃん言葉)っぽい。

幼児語にもいろいろあり所説あり整理が面倒ですが、ここでは「幼児語 – Wikipedia」を引きつつ、ちょっと書いてみたいと思います。

ズガドーン – 豪快なオノマトペ


「ズガドーン」はすごいネーミングですね。擬音語や擬態語、擬声語の、いわゆるオノマトペは幼児語によくあるものです。「ワンワン」や「ブーブー」もそうですし、救急車を「ピーポー」とかもそう。

「ドゴーム」「ゴニョニョ」もこの系統のネーミングと言えるかもしれませんが、「ズガドーン」はそれらの上を行く豪快さですね。これまでになく振り切ったネーミングという点で新しい気がします。

うちの息子は2歳ぐらいのころ、踏切を「どよんどよん」とか、秋の草むらの虫が鳴いているのを「かっかこっこ」とかオリジナルのオノマトペを開発し、親は「???」となったりしていましたが、急に「ズガドーン」とか言い出したら、それも「!?!?」となりそうです。

ベベノム – 同じ音の繰り返し


同じ音を繰り返すのも、幼児語によくみられる特徴です。「べべ」で服とか、目は「おめめ」とか。「ハイハイ」「もぐもぐ」「たかいたかい」なども、幼児語の繰り返し言葉の一種といえます。

その流れで「ベベノム」で毒(ベノム)というのは、なかなか面白い。この手のネーミングのポケモンは多くて、「ミミロル」「シママ」「マネネ」「タマタマ」「キュワワー」なども幼児語っぽい語感にしたネーミングかなと思います。でも進化した「アーゴヨン」は幼児語っぽくないですね。

ツンデツンデ – 間に「ん」が入る3音は喃語の構造


いちばん幼児語っぽい印象なのが「ツンデツンデ」。「わんわん」「ブーブー」もそうですが、ごはんを「まんま」のように、間に「ん」や「ー」が入る語は1歳前ぐらいの幼児が最初に発する言葉で、「喃語」(なんご)とも呼ばれます。

間に「ん」や「-」があると小さい子にも言いやすい(覚えやすい?)らしく、息子も、最初に発した言葉は「わんわ」や「ぶーぶ」でした。子鉄時代の息子は3歳前ぐらいまで「やまのてせん」が言えなかったけど「さんばんせん」と言い換えてあげたら言えるようになったり、「けいひんとうほくせん」も言えなかったけど「けいひんせん」なら言えたりしました。

「ピッピ」や「アーボ」「ラッタ」なんかも、同種の発声しやすいネーミングだと言えそうです。そのうえでオノマトペっぽい「ツンデ」を繰り返している「ツンデツンデ」は、幼児語らしさのフルコースになっていて新しい。もっとも「デ」は言いにくそうだから、小さい子が言ったら「つんれつんれ」みたいな感じになっちゃうかもしれません。

意味のある言葉の組み合わせだったサンムーンとは違うアプローチ

サンムーンのウルトラビーストは、意味のある言葉2つを組み合わせたものばかりでした。「アクジキング」(悪食+キング)や「デンジュモク」(電+樹木)、「テッカグヤ」(鉄+かぐや姫)、「カミツルギ」(紙+剣)など。フェローチェとウツロイドはちょっと特定しがたいですが、フェロモン+何か、虚ろ+何か…でしょうか。一方でウルトラサンムーンのウルトラビーストは、語感重視のネーミングなんでしょう。

特に「幼児語っぽく」という狙いではないのでしょうが、覚えやすさやインパクトを狙った結果、そういう構造になったのだろうと想像します。アーゴヨンはよくわかりませんが、ズガドーン、ベベノム、ツンデツンデはその姿や特徴もうまく表しているのが、とても優れたネーミングだと思いました。

このサイトの管理人

小林 祐一郎@heartlogic
息子と一緒に始めた「ブラック2・ホワイト2」で初めてポケモンに触れる。対戦を少々嗜み、好きなポケモンはコジョンド。つらい思い出の多い技は「とびひざげり」。休日はポケモンセンター周辺によく出没します。

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