ポケモンGOではどうなる? Ingressの課金システムを分析

2015年10月29日よりIngressの中で有料アイテムの販売が始まりました。同じNianticが提供する「Pokémon GO」も「基本プレイ無料の課金あり」とされており、Ingressの課金システムが、Pokémon GOの課金システムのテストとなる面もあるでしょう。どんな感じになっているか紹介します。

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実質価格はポイントのまとめ買い量により変動

Ingressのアイテム購入所「STORE」では、最初に「CMU」(カオティックマターユニット)と呼ばれるゲーム内通貨的なアイテムを購入し、CMUを支払ってゲーム中で使えるアイテムを購入します。CMUは600円の「7,000CMU」から11,800円の「200,000CMU」まで5種類あり、まとめ買いによってCMUの単価が下がるシステムになっています。

CMU単価(iOS版。2015.11.3時点)
CMU 価格 CMU単価
7000 600円 0.086円
15,000 1,200円 0.08円
32,000 2,400円 0.075円
90,000 6,000円 0.067円
200,000 11,800円 0.059円

※Android(Google Play)では円相場に連動して(?)で価格が変動するようです

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直接「課金したら強くなる」要素ではない

購入できるアイテムは、以下の3種です。

ポータルフラッカー:Ingress内の最も基本的な行動である「ハック」で入手できるアイテム数が一時的に倍増する
キーロッカー:アイテム「ポータルキー」だけを所持数制限を超えて保管できる
ビーコン:ゲーム中の拠点「ポータル」に一定時間目印を表示する。図柄は5種。3個セット

いずれも、購入により直接「強く」なったりするものではありません。多くのユーザーが購入するだろう「キーロッカー」は実質的にアイテムの所持数の上限を増やしますが、ポータルキーは武器ではなく、それなりに頭を使わないと有効活用できないので……。

あえてポケモンの中で例えるならば、「一般的なモンスターボールは無料だけどガンテツボールは有料」みたいな感じかな。お気に入りのポケモンはお気に入りのボールに入れたい、みたいなところを刺激するアイテムになるのかなと思います。

課金システムについては、「『課金したら勝てるシステム』にはしたくない」というような趣旨のことが、あちこちのインタビューで語られています。

ゲームバランスやゲームそのものを壊す、あるいは雰囲気を損ねるスポンサーシップや課金は絶対にしたくない、という意志がありました。ゲーム内へ急に広告が出てくるですとか、“Pay for Win”というか課金すると絶対的な優位になって勝利する、といった仕組みにはしたくないと。そういうことを避けつつ、Ingressを長く続けていくためにどうしたらいいのか、すごく考えながら、今回の決断に至ったのです。
1人1人が作り上げた「Ingress Mission Day」、横須賀に2000人集まった日 – ケータイ Watch

もっとも、その前は「課金は考えていない」と語られていたこともあったので、こうした思想が不変だとは言い切れません。が、強いブランド力とユーザー基盤と、課金以外にも収益化できる運営によって、うまい感じに行ってほしいなあと思います。

CMU単価によるアイテムの実質価格の違い

CMUの買い方により、アイテムの実質価格がどの程度変動するかを比べてみました。

アイテム CMU 最高CMU単価 最安CMU単価
ポータルフラッカー 2,400 205.7円 141.6円
キーロッカー 3,700 317.1円 218.3円
ビーコン 1,300 114.4円 76.7円

まあ、こうして見ると平和な金額だなと思います。キーロッカーは5個が上限で、5個セットが14,900CMUで販売されているので、とりあえず1,200円で15,000CMUを買ってキーロッカー5個を買う(1個の単価は240円)という人が多くなりそうです。

ポケモンでいえば「Oパワー」みたいな感じ?

ポケモンGOでは、どんな感じの課金要素になるでしょうか? Ingressとはかなり違うシステムになるでしょうし比較が難しい面もありますが、単純に「課金したら有利」というものは出してこないでしょう。じゃあ「捕獲率が上がる」のは程度「課金したら有利」なのか否か? というと、これまた難しい話になりそうですが。

ガンテツボールにあたるものが有料とか、ポケモンに持たせるアクセサリーを有料提供(コンテスト的要素を持たせる)とかは、とりあえず思い付けそうです。アイテム所持数や手持ちにできるポケモン数の制限を緩和する要素もあり得るかな? 

ポータルフラッカーとビーコンは、Ingressのソロプレイにおいてはあまり意味がなくて、みんなが集まってプレイするときに使われることになりそうです。そういう意味では、ポケモンでいうと「Oパワー」をもうちょっとわかりやすく、使いやすい形にしたもの、みたいな位置付けが適当かもしれません。卵の孵化が早くなったり経験値やお金の獲得量がちょっと増えたりするのが一定時間続き、近くにるみんなで効果をシェアできる、という感じ。

▼Ingress公式によるSTORE開始の告知
Hulongトランスグローバルの情報機関であり、極秘の研究グループでもある、ストラテジック・エクスプロレーションズ(通称SE)は、新しい「ストアフロント」をス…

このサイトの管理人

小林 祐一郎@heartlogic
息子と一緒に始めた「ブラック2・ホワイト2」で初めてポケモンに触れる。対戦を少々嗜み、好きなポケモンはコジョンド。つらい思い出の多い技は「とびひざげり」。休日はポケモンセンター周辺によく出没します。

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