第3回 ポケモン竜王戦 参加レポート

2018年1月14日に行われた「第3回 ポケモン竜王戦」に、息子が参加しました。人気YouTuberの「はじめしゃちょー」と対戦したことを含め、記録を残しておきたいと思います。

目次

  • 予選
  • 大会前日まで
  • 参加登録、開会式
  • 予選
  • 決勝戦まで
  • 終わりに
  • はじめしゃちょーに関する追記
  • 予選

    竜王戦の開催が告知されたのは、WCS 2017が終わってすぐのころ。JCSおよびWCSの上位入賞者は招待選手扱いとされましたが、息子は両方に参加していたものの、招待対象の基準にどちらも一歩及ばず…。

    ダブルバトルで行われるJCS、WCSに対して、竜王戦はシングルバトルとのこと。シングルの方が得意だと自認する息子には、2重に思うところがあったのではないかと思います。狭き門だった予選を好成績で見事突破し、出場を決めました。

    前の記事(ポケモン竜王戦に備えて読みたい、羽生善治永世七冠の言葉)にも書きましたが、このときの集中力はなかなか見ないレべルで、立派なものでした。

    大会前日まで

    前々日まで作っていたパーティで、オンラインの仲間大会に参加するもボロ負けし、急きょ大きくパーティを作り直すことに。でも、私が見ている印象では、息子はこのへん負け試合から何かしら考えて…というよりもフィーリングでやっている部分が多くて、作り直しのパーティも正直なところ心配な感じでした。

    とはいえ私もそんな優れたアドバイスができるわけでもなく、大き目の穴に対して意見を言うぐらいしかできません。本人が納得できる、手に馴染むパーティでないと意味ありませんしね。できあがったパーティを試運転して、いいんじゃない? という感じに。

    竜王戦では全国から集まる参加選手のために、交通費と前日宿泊先が提供されました。わが家は都内なので前日泊は必要ありませんが、それでもOKですかと問い合わせると、OKとのこと。

    こういう公式から「選手」扱いしてもらえる機会は、ホントに嬉しいものです。JCSやWCSで知り合ったお友達と前日から顔を合わせて遊べた方が楽しいし、気持ち的にも盛り上がるだろうと、前日泊を利用させていただきました。

    ということで、前日はホテル近くでジュニア・シニア勢を中心としたポケモン集会に参加し、息子のテンションの上がった状態で翌朝へ。


    ホテルの窓から朝焼けを眺めて、会場へ向かいます。

    参加登録、開会式

    会場となる読売新聞本社ビルに入ります。竜王戦を盛り上げるディスプレイが派手!


    吹き抜けに巨大なバナーとピカチュウバルーン!


    参加登録手続きを行います。仲間大会のQRコードを読み込んでいるところ。


    参加選手に贈られるTシャツ。かっこいい!


    同伴者用のカード(?)。選手にもカードと、腕に巻き付けるタグが付けられます。


    会場のホール前のロビーには、こんなパネルがありました。ゲストやスタッフの方々も代わる代わる記念写真を撮っていたのが印象的。

    なおホール内や試合の様子は撮影禁止でした。


    優勝賞品のトロフィーと、特別な将棋の駒。「龍」がウルトラネクロズマになっています。

    入場が完了し、開会式が始まります。プログラムにあった「オープニングアクト」とは何ぞや? と思ったら墨絵のライブドローイングでした。

    ウルトラネクロズマの羽根(?)を思わせる線からのメガリザードンX。パフォーマンスは、今回のメインビジュアルを担当された墨絵師 御歌頭さんです。

    ライブドローイングの様子は、YouTubeに公式ライブ中継映像のアーカイブが残っているようです。

    開会式を終え、選手は試合会場に移動します。

    予選

    ゲーム部門、カード部門とも参加選手は32名前後(特別招待選手、招待選手、マスター・シニア・ジュニア各カテゴリーの予選突破者の合計)。4人ずつ1ブロックになって予選リーグを戦い、各ブロックの1位が決勝トーナメントに進出します。

    同伴者が試合会場に入ったときには、すでにブロック分けの抽選が終了していました。で、息子はCブロック。なんと、特別招待選手のはじめしゃちょーと同じブロックですと!

    ●第1試合(負け)
    相手はグラードン、テッカグヤ、ボーマンダ。息子はレックウザ、カプ・コケコ、ランドロス(霊獣)。

    息子のパーティはテッカグヤが重めでした。うまい具合に一発でボーマンダを倒すも、めざ氷(推定)持ちのグラードンとの対面でカプ・コケコを失ってしまい、やどりぎのタネ+みがわり+まもるで削ってくるテッカグヤに対抗しきれず負け。お互い肝心なところの技外しがあったりもして、どこかの運や立ち回りがちょっと違えば勝てなくはなかったかなあ、という感じでした。こういう負けは引きずりますね。

    ●第2試合(負け/対はじめしゃちょー)
    はじめしゃちょーのパーティと息子のパーティでレックウザ、カプ・コケコ、ランドロスがカブっている。レックウザエースでコケコ+ランドのサイクルという感じの、わりと似たタイプのパーティだったと思います。

    はじめしゃちょーの選出はレックウザ、ポリゴン2、ミミッキュ。息子の選出はレックウザ、ミミッキュ、ハッサム。

    はじめちゃしょーは今大会のダークホース的存在で、「ポケモン対戦の経験あるの?」という点で参加発表時から非常に物議を醸し、公式も宣伝していたライブ動画では「2回連続ステルスロックを使った」ことが、大変アカン感じで話題になったりもしました。

    とはいえ、あえてイージーに言えば、ポケモン対戦なんてブレーンを加えて簡単には負けないパーティを組み、ひたすら練習すれば、1週間〜1カ月もあれば十分まともに戦えるようになるでしょう。それに、傍から見たら呆れるようなプレイミスをすることは、誰だって普通にあるものです。

    何だかんだ言ってもトップユーチューバーが、しかもこういう遊びの分野で無策のまま本番に臨むとは思えず、最初にボロカスなところを見せるのも「2連ステロ」みたいなキャッチーなミスをするのも、言ってみれば演出、こっから上げていくぜ! という意思表明みたいなみたいなもんでしょ? ぐらいに穿って見ていた面があります。

    実際、目にしたはじめしゃちょーのパーティは、しっかり勝ちを狙った強い編成に思えましたし、プレイングにも明らかにイカンでしょと思わせるような隙はありませんでした。息子は自分の立ち回りを反省していましたが、実際スカーフ(推定)メガレックウザをうまく使っていたと思います。最後はメガレックウザ対決になって、神速急所に賭けるも負けました。こういう接戦の負けは引きず(以下省略

    試合後に私も少し話をさせていただきましたが、ブランクこそあるもののポケモンのプレイ経験はあり、ある程度の土台はお持ちだったようです。だからこそ、特別招待選手のオファーも受けたのでしょう。「好きなことで、生きていく」の人ですしね。

    問題のライブ動画は私も少し見たのですが、老い先短いオジサンの身には、お兄ちゃん3人がダラダラしゃべっている動画はキツかったです。でも、ほかの(見やすく編集された)動画も見てみると、悪くない。息子も帰宅後、はじめしゃちょーの動画を見ていました。Pokémon GOでサニーゴを捕まえに行くやつとか。

    ●第3試合(勝ち)
    こちらも第1試合と似たまもみがテッカグヤがいるパーティで(やどりぎのタネはなかったかも?)、超スローな展開。今回はカプ・コケコを大事にして辛抱強く戦い、相手の時間切れにより勝利。

    見ていて非常に胃の痛い戦術ですが、息子はわりと慣れた感じだったようでした。ボタンを粗く早押ししていたのはイラついてんの? とも思ったけど、あとで聞いたら時間消費を抑えるためとのこと。なるほど。

    決勝戦まで

    結局、息子は1-2で予選落ちとなり、決勝戦までは昼食を食べたり友達と遊んだり、トーナメントを観戦したり。予選落ちしたあと、こうやって遊ぶのも大会の楽しみの1つです。

    ゲーム部門決勝の、けーすけ(UカミツレU)さんとナインさんの対戦は熱かったですね。3戦目、ほぼナインさんの勝ちと見えた局面で、アーゴヨンが「とんぼがえり」→交代で出てきたイベルタルに起死回生の「さいみんじゅつ」が決まったのはアツかった。ポケモン対戦の面白さ、恐ろしさが凝縮された場面だったと思いました。

    授賞式で、非常に印象的な言葉がありました。株式会社ポケモンの石原社長が、カード部門の決勝戦を見ながらプレゼンターである羽生善治竜王にポケモンカードの説明をしていたそうですが、両選手のユニークすぎる戦術に「ベンチに5匹置けると言ったら8匹置かれるし、たねポケモンから進化して…と言ったら直でギャラドスが出る。説明を諦めた」とのこと。

    それを受けた羽生竜王が「今度勉強します」的なことをおっしゃっていたのには、頭が下がります。ほかの人が言えばリップサービスだろうと思いますが、羽生さんなら「趣味のチェス」の次は「趣味のポケカ」で日本一かー、という気しかしません。

    終わりに

    なぜダブルバトル大会の強者を招待してシングルバトルなのか? 特別招待選手はどういう意図なのか(さすがにガチ勢とやりあえるレベルにないのでは)? と、当初はいろいろ腑に落ちない点のある大会でしたが、予選はとにかくアツかったですし、本戦もとても楽しく、有意義でした。

    特別招待選手からダブル勢、マスターのシングルレートレート強者までさまざまなプレイヤーが集まった結果、単純なレートでは測れない個性のぶつかり合いみたいなものを見られた気がします。

    それだけに全試合の動画を見たかったですね。配信は同時スタートの中の1試合だけだし。仲間大会はバトルビデオを残せない仕様は、何とかならないものか。

    久しぶりにプレイ/観戦したシングルバトルは、ダブル以上に1つのプレイ、1つの「運」の揺れの影響が大きく、番狂わせ要素が多いゲームだと感じました。「年齢を越えて、下克上もありうる」という事前のアオリ文句に偽りなくゲーム部門ではシニアの代表が優勝するという結果も出て、ポケモン対戦の奥深さ、楽しさ、そして何より恐ろしさ改めて感じました。

    息子は「シングルがんばる」的なことを言い始めましたが、JCS予選も近いけどダブルの方もやるのか…?

    はじめしゃちょーに関する追記

    ライバロリさんの、こんな動画が公開されました。

    はじめしゃちょーのレベルアップには、ライバロリさんの協力があったようです。ライバロリさんのツイートでも、はじめしゃちょーがどれくらい努力していたかという話がされていました。そう聞いて、息子なりに燃えるところがあったかもしれません。ライバル視というのも失礼かもしれませんが、大きな発奮材料になったと思います。

    息子はライバロリさんの大ファンで、どれくらいファンかというと、初めて同じオフ会の空間にいたとき、話しかけたいが緊張してしまうので一緒に付いて来てくれ、と言われたほどです。ほかの人の前では、例えはじめしゃちょーの前でもふつーにチョロチョロしてるくせに。


    ええ話や…。後編を見ると前日でも不安な感じだったそうですが、ライバロリさん相手に善戦できたのなら十分なレベルだったのでは?

    先述のように、はじめしゃちょーのパーティと息子のパーティは似たタイプでした。なので、はじめしゃちょーのパーティもテッカグヤがキツかったと思います。なのに、予選ブロックにテッカグヤ入りパーティを使う選手が2人もいました。

    息子が初戦で負けた相手とはじめしゃちょーとの対戦はちょうど動画配信されていて、やはりテッカグヤに苦戦したと聞きます(まだ動画を確認していませんが)。もうひとりのお相手にもはじめしゃちょーは負けていますが、残ポケ数は3-3(双方誰も倒れていない)で、時間切れの負けだったようです。

    つまり、テッカグヤはかなり相性の悪い相手だったけど、もうちょい相性のいいパーティと当たっていれば、はじめしゃちょーはさらに勝っていた可能性もある。それくらいやり込んでいたんじゃないかなと思いました。

    このサイトの管理人

    小林 祐一郎@heartlogic
    息子と一緒に始めた「ブラック2・ホワイト2」で初めてポケモンに触れる。対戦を少々嗜み、好きなポケモンはコジョンド。つらい思い出の多い技は「とびひざげり」。休日はポケモンセンター周辺によく出没します。

    この記事をシェア

    関連記事